３２.　白谷沢、棒ノ折山   　　　2007(平成19)年7月16日

名刺の肩書きに「低山専門山歩きライター」とある打田�^一さん。今から30年以上も前、浅野孝一さんや楠目高明さんを交えて『関東百山』をまとめたときからだから、彼とはずいぶん長い付き合いになる。その後、一時疎遠な時期もあったが、ここ10年ほど前からは年に何回か一緒に山へ行くようになった。彼のほうから誘ってくれる時もあるし、例の“お召し列車”に応じて中央沿線近間の山にやってくることもある。お家は飯能市にあるので、八高線で八王子へ出てくれば中央線に乗るのにも不便はない。この秋(2018年11月1日)には、打田夫妻の車に乗せてもらって群馬県太田の金山に登り、木暮理太郎生誕地の碑にもたちよってきた。 その打田さんの誘いで白谷沢から棒ノ折山969�bへ登ろうという日は、前日の雨がやっとあがったばかりで沢は増水もいいところ。普段は靴をぬらすこともなく、細い水流に沿うだけの一般ルートなのだが、この日は沢登りそのものになった。へつりでも、一歩足を滑らしたら全身ずぶぬれになったことだろう。 補記 1.『埼玉県の山』『藪山魂　ハイグレードハイキングの世界』『関越道の山88』など打田さんの著書は多い。今や彼は低山界の総帥であり、『山と溪谷』誌にも毎号のように登場している。一緒に山を歩いてみて気づくのは、彼が実に克明に記録をとっていくことで、やはりガイドを書くからには、こうでなくてはならないと感心するばかりである。　(2018.11)

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