31. 雁戸山      2007(平成19)年10月11日

前項の六角牛山に続いて、もう一つ、東北の山を。これは宮城と山形の県境山脈上にある1484.6bの雁戸山。宮城県側、仙台にお住まいの五十嵐さんの車に乗せてもらい、笹谷峠から往復した。高さはそれほどでもないが、なかなか立派な山容を誇り、急登もあって登りでのある山だった。早くも紅葉の始まった木々を前景にしての雁戸山、思わず見惚れるほどのお姿です。また、登る途中で振り返れば、笹谷峠を挟んで北に続く尾根上の山形神室、その右端に怪峰然と盛りあがる仙台神室がよく見えて、すっかり嬉しくなってしまった。それら二つの神室山へは、この15年前の1992年10月初旬、やはり笹谷峠から往復している。

補記

 1. 仙台神室は標高1356b。もし、ここに『遊歩百山7 秋=冬のコース集』(森林書房/1993.10)をお持ちの方がいらっしゃれば、その口絵写真をご覧くださいませんか。「奥羽山脈に現れた海坊主」として、仙台神室がいかに怪峰であるかが縷々述べられている。しかしながら、それが同じ怪峰ということでヒマラヤの高峰ジャヌー7710bと同一視されているのは、いかになんでも誇大妄想の筆であり、筆者の頭が疑われよう。 

 2. 雁戸山山頂の指導標には笹谷峠とは反対方向を差して熊野岳、刈田岳と記してある。それは蔵王連峰に通じる長い尾根をたどる道で、歩いてみたいと願ったものの果たせないで終ってしまった。   (2018.11)

                                    横山厚夫さんのページトップへ   
 ロッジ山旅トップへ