12. 寺下峠、矢平山      2003(平成15)年12月25日

中央沿線近間の山。梁川駅-寺下峠-矢平山(860.2b)-大地峠-四方津駅と歩いた。同行は岩瀬晧祐、大森久雄、松家晋、寺田政晴の諸氏。その後15年、岩瀬さん、寺田君の二人は、すでに彼岸の人になってしまった。
 
補記

1. 岩瀬晧祐さんは2012年5月に亡くなったが、抜群の友人だった。本欄「モノクロ その1.笹尾根」「向山」を、また、日本山岳会の機関誌『山岳』第百八年(2013)をお持ちの方は、その追悼欄をご覧ください。

2. この日、帰りの四方津駅で乗ったのは高尾行電車。ボックス席に一人、こちらとほぼ同年輩のスキー帰りらしい女性が座っていた。「失礼します」と岩瀬さんと私の二人がの向かいの席に腰をおろしたところで、岩瀬さんがいかにも山慣れしたその女性の襟元のJACのバッジに目をとめ、「失礼ですが、何番でしょうか」。「わたし5000なにがし、そちらは」と問い返されて、岩瀬さんは7000番台、私が4432と答えると、「横山さんでは?、わたしは宗實、旧姓は浜中(はまなか)です」と聞いて驚いた。「えっ、あのブッシュのハマチュウサン!!、昔々、奥多摩山岳会にいた頃、鈴木(現・山本姓。ブツシュ山の会代表、元・東京都岳連会長)久子さんからお名前だけはたびたび聞いていたけど、今日、こんなところでお初にお目にかかるなんて」。そんな思わぬ出会いもあって、この時の山歩きは忘れがたいものだし、今ここで、こうしてパソコンに向かっていると、岩瀬さん、寺田君のいろいろが懐かしい。 (2018.8)
 
 
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