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     脚気石神社〜阿梨山〜帯那山 2009.12.10



木曜山行では2005年の春先に一度このコースをたどったことがある。車で簡単に登れてしまう帯那山を手ごたえのある山にするにはこういった工夫が必要だったからだが、そのときにわりと気に入ったコースだったので、こんどは初冬に登ってみようと4年ぶりに計画したのだった。

4年もたつと麓の様子は変わる。脚気石神社の手前から阿梨山の中腹に延びる林道は2015年現在いまだに地形図への記載はないが、とっくの昔からある道である。その林道から下の斜面がすっかり伐採され、眺めが良くなっていた。それからさらに6年たっているのだからもう眺めはなくなっているかもしれない。

脚気石神社から阿梨山へはれっきとした登山道はないから、高いところを目指せばどこかに出るといった具合で歩きやすそうなところを登っていく。このときは適当な沢窪を登っていったら阿梨山の南尾根に出て、そこには車が通れるほどの作業道が通じていた。

左から小尾根を合するところで作業道も終わり、薮尾根の登りになった。主尾根に登りついたら西にわずかで阿梨山の三角点であった。

阿梨山の稜線には一般道といってもいいくらいの径が通じている。こういった明るい尾根道を私は大好きで、今年の木曜山行では、まだ歩いていなかった、西の端から尾根をたどってこの山に登った。

この稜線は最後若干の急登を経て帯那牧場の廃道に出る。このひと月前に行ったときには林道を覆っていたススキも刈り払われ、それは帯那山の頂上も同様であった。たまには手入れがされているらしい。おかげで広々となった頂上には、すぐ下まで通じている林道も冬の通行止めになっているせいもあってか誰もおらず、我々だけのぜいたくな昼休みとなった。薄日だが風がないので寒くはない。

脚気石神社へ下る道は道標が少々不備なので一般向きともいえないが、いたってのんきな道で、かつてはこの道を使って牛が牧場に登ったらしい。途中から古いコンクリート舗装が残っている。倒壊した水神様の石祠を修復したりして神社へと戻った。

(2015.6) 木曜山行の報告へ

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