8. 扉峠から茶臼山、美ヶ原   1992(平成4)年7月20日

美ヶ原初見参の山行。前夜は甲府のビジネスホテルに泊まり、一番の松本行きに乗った。松本からタクシーで扉峠へあがりついたのが、9時ちょうど。あとは茶臼山を越して美ヶ原の高原台地の一角に立ち、王ヶ頭、王ヶ鼻と歩いて石切場へくだった。2時少し前。その少し下の桜清水の店で電話を借り、タクシーを呼んで松本へ戻った。その運転手氏が「今日、松本地方の梅雨明け発表がありました」と教えてくれたのをよく覚えている。当時は二人ともよく歩いた。扉峠から茶臼山へは記録帖に「ぐんぐん登る」と書き残す急登があり、今なら、とても登りきれないだろう。
 
補記 

その頃、中央線で甲府以遠の山になるべく早く取り付きたいときには、甲府のビジネスホテル泊、翌早朝の列車に乗って、という方法をよく使っていた。今はロッジ山旅に泊まれば、この扉峠にしろ何処にしろ、どんなに早くとも、いとも簡単に連れていってくださるだろう。そんなこともあって、わが家では 「WながさわロッジWがあって、よかったねぇ」が口癖のようになっている。欲をいえば、もっと早くから、ここが出来ていればよかったと思うのだが、この美ヶ原にしてもすでに26年もの昔になる。当時は当ロッジのご主人もまだまだ30代前半とお若くて、将来、登山者相手の宿を経営するなどとは思ってもみなかったに違いない。  (2018.7)
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