39.半月峠越え
   1992(平成4)年7月31日

奥日光は中禅寺湖畔の民宿に2泊して遊んだ3日目、半月峠を足尾の谷に越して帰ろうということになった。同行は山田哲郎さんである。朝、湖南岸の狸窪まで宿の車で送ってもらったあと、峠までは小1時間の登り。途中からは木の間ごしに中禅寺湖が見下ろせ、また、峠近くのガラ場の尾根からは皇海山などもよく見えていた。夏の盛りで、なにしろ暑い暑いの道中、足尾側の深沢の流れにおりたときは、冷たい沢水に生き返る思いだった。



上、中 峠道からの眺め。 

下 七曲りの急坂をくだり、深沢近くになった辺りで山田さんが鹿の骨を見つけた。獣医でもある山田さんは「これは、よいものを拾いました」と大喜び。そこで、まだ肉のこびりついているシャレコウベを沢水で懸命に洗っているところを1枚写させていただいた。ただし、お家に帰ってお宝よろしく奥さまにご覧にいれると、嫌な顔をされたと後日うかがった。さもありなんと思う。

(2014.9)

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