吾妻の山々・1
     1973(昭和48)年7月7~10日

これから東北は吾妻連峰での山行は何度か取りあげるつもりなので、最初から番号をつけておく。

今から丁度40年前、1973年というと、まだ吾妻へ通い始めて間もない頃で、吾妻小舎の遠藤さん夫妻とは知合う以前の山行になる。この時は奥羽線峠駅から姥湯温泉の送迎車に乗せてもらい、姥湯温泉‐三階滝ヒュッテ(泊)‐兵子‐五色沼‐大倉深沢‐谷地平避難小屋(泊)‐姥ヶ原‐浄土平と歩いた。浄土平からはバスで野地温泉へ行って泊まり、翌日はまたバスで会津若松へでて、お城見物などをして帰った。



上 谷地平はいいところだ。池塘の水面に紺碧の夏空と真っ白な入道雲をうつして、いうことなしの美しさだった。

中 三階滝ヒュッテは、ヒュッテというからには、もっとましな建物かと思っていたら、この有様。夕方になると高校生の一団が登ってきてぎゅうづめになり、おちおち眠れなかった。

下 五色沼の西端からは大倉深沢が谷地平へと流れ込んでいる。昔の5万図には沢沿いに破線路が記してあったが、まっとうな道ではなく、半分は沢の中をじゃぶじゃぶ歩くような按配だった。当時は牛革の軽登山靴を履いていたが、この沢くだりで水浸しになってしまった。避難小屋の窓で靴と靴下を干している。

(2013.7)

中、下の写真はクリックすると大きくなります。

横山厚夫さんのちょっと昔の山 トップに戻る