錫ヶ岳
1981(昭和56)年8月30日〜9月1日

中禅寺湖をモーターボートで渡った西岸の千手ヶ浜が出発点となった。以後は柳沢川左股を登り、その途中で幕営。翌日は尾根にあがってから錫ヶ岳を越えて白根の避難小屋に泊まり、3日目に奥日光湯元温泉におりた。同行は寺田政晴君で、彼がテントなどの重荷を背負ってくれた。

今年は彼が亡くなってから7年になるが、東北朝日連峰の縦走、新潟の銀太郎銀次郎など、彼に重荷を持ってもらった山行も多く、ずいぶん世話になったと思いだすのである。なお、他にも書いたが、この夏で彼は65のいい歳になる。もう、テントなどを持ってもらうのは無理かもしれないなと、そんなこと考えたりする昨今だ。



上 錫ヶ岳を越すと、左手に皇海山(すかいさん/2114b)が見え隠れするようになった。寺田君と「いつかあの山へも登りたいね」と話したが、その願いはかなわなかった。

中 錫ヶ岳の前後からは男体山と中禅寺湖が見えていた。

下 錫ヶ岳の山頂は樹林の中の小平地で、眺めはなかった。ガスコンロに乗っているコッヘルは山を始めて間もない頃に買ったもので、あちこちへこんでいるが今も健在だ。山道具のなかの最古参で、家人よりも長い付き合いになる。

(2013.3)                       

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