雲取山
 1963(昭和38)年9月22〜24日
   
私が最初に登った2000m峰は雲取山で、それは1951年7月のこと。日原から登り、雲取山荘に泊まっている。

当時は鎌仙人とも称される富田治三郎さんとその奥さんの尼さんが小屋を守っていた。以後、60回ほど雲取山に登っているが、今回の写真は、63年秋のお彼岸休みときの山行。

お祭りから三条ノ湯経由で登り、石尾根上の雲取奥多摩小屋に2泊し、なかの1日で飛竜山の先まで遊びにいった。

当時、私は大日本図書という教科書会社の編集者だった。同じビルに入る優秀映画鑑賞会の、やはり山と写真の好きな篠原五男さんと仲良くし、この時は彼と同行している。



上. 三条ノ湯 まだ木下猛一さんの時代だった。今は、そのお孫さんの代という。

中. 三条ダルミから雲取山に登る途中からの飛竜山方面。昔、この三条ダルミの小平地には甲州雲取小屋があり、その古材が後々まで転がっていた。

下. 雲取奥多摩小屋 1959年に東京都で国体があり、その山岳競技のために建てられた。日原の山崎近(ちかし)さんが一時小屋に入り、私は親しくしていた。そのあとを継いだ岡部(徹)仙人は長かったが、数々の話題を残して10年ほど前に山を下りた。もう、70歳に近いだろうが、好漢、今はどこで、どうしているのやら。

(2012.9)

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