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        秋山二十六夜山  2014.12.18



ここにあるのは今から6年前の写真だが、それよりずっと前の写真を見ても、自分の着ている服が今とあまり変化がないのにはあきれる。靴以外は何年たっても変わらない。

私が学生の頃は、まだ山には着古しを着て行ったもので、せいぜいニッカーボッカーくらいが山のためにそろえた服装だった。大学一年生のとき、私たちの山のクラブでは北海道で夏合宿をしたが、その写真を見ると、写っているのはほとんど浮浪者である。

木曜山行でも一番みすぼらしい格好をしているのは私で、それもそのはず、山の専門店で買ったものなどひとつも身に着けていない。ま、金がないせいではあるが。

かつては身なりで山の経験がわかったものだというが、今ではみすぼらしいほうが経験者かもしれぬ。日本の1900m以上の山を全部登ってしまった猛者、『山頂渉猟』(白山書房)の南川金一さんなんて、冬でもなければ作業ズボンにワイシャツ、足には地下足袋ですよ。一見すると、山菜を採りにきた地元のオジサンとまったく区別はつかないのである。

(2020.5) 

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