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          八方台 2013.6.25



唐沢鉱泉側からしか登ったことがなかった八方台に、初めて辰野館側から登ってみたのがこのときで、以来もっぱら八方台へはこちら側から登っている。ちょっとした散策にぴったりで、八方台に至って初めて南八ヶ岳の展望が開けるのも演出として好ましい。

北八ヶ岳の苔の森は概して溶岩がゴロゴロしていて歩きにくいが、この稜線だけは例外で、足元にさほど気を遣わずに歩ける。普段は唐沢鉱泉から登って、八方台へと下ることが多かったのを、このときは渋の湯に自転車を置いて車を回収する都合上、下から上へと歩いた。

ゴールの渋の湯では、渋の湯ホテルが廃墟化していた。大学ワンダーフォーゲル時代に初めて八ヶ岳に入山したのがここからで、ホテルの前には「ここに荷物を置くな」「ここで休憩するな」などと立札がやたらとあったのを思い出す。

あまりいい評判を聞いたことがなかったが、こんな場所にある宿が登山客をないがしろにしたら立ち行かなくなるのは当然であろう。

行きがけの通り道にある御射鹿池に立ち寄った。右段の一番上の写真がそれで、東山魁夷の絵のモチーフになったというが、本当かしら。観光資源にしようと今では大駐車場完備となった。しかし池のまわりには柵ができて池畔には入れなくなった。したがって、こんなアングルの写真はもう撮れないのではないだろうか。自然の池ならいざしらず、灌漑用ため池にそこまで規制するのかと思ってしまう。

(2019.2) 

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