右の小さい画像にマウスを置くとメインの画像と入れ替わります   

          お坊山 2013.3.14



大菩薩連嶺を湯ノ沢峠で東西に越えるはずだった林道は自然保護の見地からついに完成することはなかったが、西からはほとんど峠まで達していて一般車も来られるのだし、東側もあと何百メートルくらいを残しての中断なのだから、この期に及んで自然保護とは何をかいわんやという気もした。

大蔵沢大鹿林道が、米背負の下あたりをトンネルで抜けると聞いたのはいつのことだったか。大蔵沢側はほとんど稜線近くまで工事が進んでいるようだが、大鹿川側の工事は遅々として進んでいないように見える。ともあれ、この林道工事によって大鹿峠への東側からの峠道も変遷しているらしいので、このときのお坊山は、それを確かめる意味もあった。20年前には沢沿いに大鹿峠へと登った記憶があるのだが、このときは山腹につけられた径を歩いた。新しい径とも思えなかったので、20年前はその径に達する前に沢沿いの踏跡へと入ってしまったのだろう。

途中、たまたま送電線の保守作業をしていたのを撮ったのがここに出ている写真で、説明されないとなんだかわからないだろう。これは恐ろしい仕事だなあと思った。

寒々しい空だったが、そのおかげで中腹以上での霧氷の美しい日だった。

(2018.8)

木曜山行報告へ

 戻る