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           剣ヶ峰 2009.10.1



学生時代以来、ほとんど10年ぶりに山歩きを再開した29歳の私は、横山厚夫さんの 『一日の山・中央線私の山旅』(実業之日本社)を購入して、そこに書かれた山の中で簡単そうなところから登りはじめたわけだが、剣ヶ峰(本では昔の地形図の表記で剣ノ峰)のような径のない山に登ることができるようになるには少々時間がかかった。初めて登ったのは本でその名前を知った6年後の93年のことだった。このときのことは、縁あって『遊歩百山』という本にガイド文を書いた。

この木曜山行ではその横山さんが参加してくださったのだから、毎度書くことだが不思議なご縁である。横山さんにとっては4回目の剣ヶ峰だという。仕事でもなく遊びで4回もこの山に登った人は、まずいないだろう。

山菜採りを目的にこの年の5月に2度計画したのがいずれも雨で流れ、キノコの時季に再々度計画したのだったが、いかにもハナイグチがありそうな落葉松林だというのに、前代未聞の不作の年だったらしく、ほとんど収穫はなかった。しかし、天気には恵まれ、私にとっては16年ぶりの剣ヶ峰を楽しんだのだった。

16年前には頂上から奥秩父主稜が眺められたが、樹木の伸長でほとんど隠されてしまっていた。そのずっと前、伐採して間もないころに登った横山さんがそのときのことをこのサイトに書いてくださっているが、写真を見ると同じ山とはまるで思えない。

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