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         信州峠〜飯盛山 2007.4.5



人気のある横尾山も飯盛山も単独で登られるばかりで、この二山をつなげて歩く人は少ない。交通の不便さがその原因だろうが、タクシー代を奮発してでも歩いてみるべき価値のある縦走路だと思う。距離は長いが、日本の中央分水嶺から得られる圧倒的な山岳景観は、それをまったく感じさせない。

私が初めてこの稜線を歩いたのはまだ八ヶ岳に住む前のことだったが、清里に車を置いて小海線で信濃川上へ行き、タクシーで信州峠に上がった。一日に何山も踏むような縦走が好きではないから、その後はこの稜線にある山々を個々に何度も登ってはきたが、通して縦走するのはそれ以来この木曜山行が2度目であった。

前日の雪がうっすらと積もり、日差しが出るまではその雪が融けずに残っていた。冷え込みが厳しい分すっきりとした展望だった。展望の山歩きが悪天ではどうしようもないが、この日は終始ほとんど雲が湧かず、この縦走路から得られる眺めをすべてほしいままにした。

この縦走は横尾山から飯盛山へ、つまり東から西へ歩くことが多いと思われるが、午後になると彫りの深まる奥秩父の山々へと向かって歩く逆方向も悪くないように思う。

(2015.2)  木曜山行報告へ

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