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         長者ヶ岳〜天子ヶ岳 2007.1.4



この年第一回目の木曜山行は、前年に引き続き、新春の富士を間近に眺める山歩きである。

最近はそうでもないが、正月に富士を近くに見られる山に登ろうなんていう、いかにもありきたりな発想に呪縛されていたのは、長年富士山ばかり見ていた習慣によるのかもしれない。

とはいっても、なかなか目新しい山も県内には残ってはおらず、少々遠出をして、山梨県と稜線で接するものの、まず静岡県の山といってもいい長者ヶ岳と天子ヶ岳に登ることにした。

名前からして何やらめでたい山から、正月の富士を眺めるなどと、さらにありきたりな発想だけに、さすがに人も多かった。4日ですらこうだから、元日には大騒ぎだったことだろう。

朝の田貫湖からは大沢を正面に迫力のある富士を眺めることができた。富士が見えてこその場所だから、まず幸先はよかった。

長者ヶ岳の頂上からは南アルプスの展望も開ける。富士とアルプスを振り分けに見るぜいたくな眺めである。のんびりとパラグライダーが舞っていた。

天子ヶ岳までは実に気分のいい樹林の尾根道を歩く。天子ヶ岳は、一部分から富士が眺められるものの、ほとんど展望のない小広い頂上だが、気分の落ち着く場所である。天子ヶ岳からは、春には見事であろう桜並木のある尾根を下って、突き当たった車道を田貫湖へと戻った。終始富士を旅の友とした。

(2015.2) 木曜山行報告へ   

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