95. 唐松尾山、笠取小屋
    1985(昭和60)年10月25~27日

一橋大学山岳部OBのお二人に同道しての奥秩父3日間。初日は一ノ瀬の民宿山の家(笠取小屋の田辺さんの下の家)泊、翌日は将監峠にあがってから奥秩父主脈の尾根通しに唐松尾山を越し、笠取小屋に泊まった。3日目は斉木林道を少し歩いた鳥小屋から落合へとくだったが、3日間ともよいお天気に恵まれ、落葉松林の黄葉が光り輝いていた。



上 唐松尾山前後の奥秩父主脈を望む。なお、唐松尾山2019㍍の山頂から北に数分潅木を分けていくと、展望抜群の岩場がある。この時もお二方にわずかの寄り道をうながし、北アルプスまで見えようかという遠望を満喫していただいた。

中 近藤恒雄さん(1902~1993) この時はお歳83才、歳を感じさせない歩きぶりだった。なお、本欄のモノクロ写真「その2 岩戸山 1983(昭和58)年2月26日」に近藤さんのことを詳しく書いたので、ご覧いただければ幸いだ。近藤さん、それに柿原さんと雲取山に登ったこともあり、柿原さんが先輩の近藤さんをよく気遣っていたことなども思い出の一つ。

下 柿原謙一さん(1913~2000) この時はお歳72才、やはり本欄のモノクロ写真「その2 秩父御岳山 1982(昭和57)年1月10日」に川崎精雄さん、それにこの柿原さんとご一緒して登ったときのことを載せている。秩父の街にお住まいの柿原さんは奥武蔵や西上州の山に便がよく、何度かご一緒している。カラー篇「73.赤岩峠越え 1986(昭和61)年3月17日」も、その1例で、雪の谷で途切れ途切れの昔の峠道を探しながら歩いたことなどが忘れられない。 また、山の帰りに秩父の街中の、柿原さんおなじみの喫茶店で店主&柿原さんご自慢のコーヒーをご馳走になったことなども懐かしい思い出のうち。

(2015.12)

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