硫黄岳、麦草峠 |
1965(昭和40)年10月15〜17日 |
気のおけない秋山平三君との、楽しい北八ツ3日間。美濃戸から歩きだして初日は赤岳鉱泉に泊り、翌日は硫黄岳、天狗岳、高見石を越してから麦草峠の小屋泊り、帰る3日目は雨池で遊んだあと城ノ平におりた。
当時は麦草峠を横切る車道も、北横岳ロープウェイもなかった。秋たけなわの、まさに山装うの季節だったが行逢う登山者も少なく、「北八ッ彷徨」の醍醐味満点だった。
なお、赤岳鉱泉では計らずも中村謙さんに会い、部屋を同じくしての談笑が楽しく、また、翌日は硫黄岳の頂上まで同行したことが、この山旅をいっそう忘れがたいものにしている。
上 硫黄岳から夏沢峠にくだる。今年の6月、ロッジ山旅愛好のおばさま二人がロッジ主人を先達にして硫黄岳に登るというのに誘われた。この秋山君と登ったあと、私はもう1度1969年5月にも登っているので43年ぶりの硫黄岳になったが、その頂上から夏沢峠へのくだりでは、秋山君と一緒だったときのことが懐かしく思いだされた。
中 赤岳鉱泉。あっけらかんと明るいなかにあるが、今もこんなだろうか。(2012年9月現在の赤岳鉱泉)
下 今とは大違いの麦草峠の宿。 この時しか泊まったことはないが、あまり印象のよい小屋ではなかった。
(2012.11)
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