右の小さい画像にマウスを置くとメインの画像と入れ替わります   

          権現山 2009.5.21



この5年前の冬、木曜山行で歩いたのは『山梨県の山』の取材を兼ねてのことだったが、そのときに冬枯れの広葉樹林を見て、これが芽吹いたらさぞすばらしいだろうと思ったのをやっと見ることができた。

大月駅の有料駐車場に車を置いて浅川行のバスに乗った。大月以東の中央沿線の山に行くときはそんな方法を使うことが多い。車道が狭く車の置場に困ることと、縦走向きの山が多いからである。

浅川峠付近では新緑というには少々濃い緑だったが、北へと登るにつれ明るい緑になってきた。尾根が尾根とはいえないくらいに広くなってくると、径は大きくジグザグを切りだす。傾斜が変わらないまま登って行けるようになっているのはこの径に古い歴史のあることを思わせる。頂上南東直下にある王勢籠(おおむれ)神社への浅川峠からの参道でもあったのだろう。ちなみにこの山のかつての名前はオオムレ(大群)山である。

権現山の頂上では無線が趣味のK内さんがアンテナを張って交信したりして、1時間も過ごした。

王勢籠神社に参拝後、この山の大きさを感じさせる長い尾根歩きで標高差1000m近くを下り、用竹に出たころには、もうあたりは初夏の雰囲気だった。急な里道を下ってバス停に着くと、本数のごく少ないバスが、15分後にやってくるという間のよさであった。

(2015.4) 木曜山行の報告へ

戻る