アルパインガイド 奥多摩・奥秩父 

『山梨県の山』に引き続き『アルパインガイド 奥多摩・奥秩父』を担当することになった。かなり厳しいスケジュールではあったが、2009年4月、無事出版された。もっとも、こんどは一冊丸ごと私が担当したのではなく、「奥秩父」の範囲のみである。「奥多摩」は山岳写真の会ASAの皆さんが担当した。

この本の先々代にはかなり世話になったものだが、まさかそれを自分が担当することになろうとは、ことの意外さに驚かされるばかりである。

ガイドブックは時代が新しくなるほどビジュアルになっていくが、このシリーズも例外ではない。版型も大きくなり、もはや携帯できる大きさではない。ケータイでネットにつながり、そこから山の情報も得られる時代ともなれば、もうガイドブックをリュックに忍ばせる人もいないということか。

情報は細切れであっても当座は間に合う。しかし、全体を俯瞰して有機的にそれらをつなげていくには本に勝るものはない。そんな意味でこういったガイドブックの命が永らえていけばいいと思う。だが、人はタダには弱い。この本は2520円、さて金を出しだだけのことはあったと思ってもらえるだろうか。

2010.1 重刷 2010.7 第3刷 2011.7 第4刷 2013.1 第5刷

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