片山(甲府北部

この時季に片山に行くのは、もう10年来の恒例になっていて、その理由は紅葉狩りだが、さて今年の色づきはどうだろうか。去年に引き続いてたわらさんさんとの二人旅である。時期は去年より1週間早い。

去年は行程を面白くしようと、バスを利用するつもりだったのだが、時間をすっかり勘違いしていて、乗るはずのバスが目の前を走り去っていったのだった。

今年は無事にバスに乗れて、我が秘蔵のコースを歩き出した。すでに麓でも黄葉はほとんど終わっていた。自分の住処でもそうだが、今年は盛りを迎えたとほとんど同時に散ってしまった。

これではモミジもダメかなと思っていたら、さすがにこの木は裏切らない。盛りは過ぎていたものの、なかなかの色を見せてくれた。

熊騒ぎのせいかさらに人出はなく、この広大な山上公園でたったの3人しか人影を見なかった。いつもの貸切の座敷で甲府盆地を睥睨し、昼のひとときを過ごした。

下りには未知のルートで歩いてみようとしたが、これは里に出る直前が手ごわく、安全第一と戻ることにした。この山は一見ふかふかの落葉で歩きやすいかと思いきや、かつての石切り場なので、場所によっては落葉の下に無数の石が隠れているし、人工の崖も多く油断はならない。

永明寺山(南大塩)

「つるやでついでにお買い物」なんて、敵は本能寺にありといった山歩きの計画に裏のご隠居さんが手を挙げてくれた。

ところがこの1月に永明寺山は一緒に歩いたばかりで、さてどうしようと考えたが、あらたに行き場所を考えるのも面倒だ。それに永明寺山の歩き方はいろいろある。前回は、考え得るもっとも大回りな行程で歩いたので、お互いひとつ年を取ったことだし、身の程に合わせてその半分くらいの行程を考えた。

でも、前回のハイライトだった上原城址へはもう一度行ってみたいと、前回は下りがけに立ち寄った城址に、こんどは下から登ってみることにした。要するに正式な登城である。茅野市街を見下ろす歩道は市民の散歩コース、こんな径が身近にあるのは羨ましい。

車で搦手から容易に近づける上原城址へかつての登城路を登る人はごくわずかだろう。径は落葉に埋もれてわかりにくいところもある。

これでは攻めるのは大変だろうなあという急坂が続く。大岩を縫うように登って、城址の手前の神社にたどり着く。神社裏手の「物見岩」こそ、この山の大岩の代表で、昔の人はうまいところを見つけて城や神社を造るものだなあと感心する。

城址から公園になっている永明寺山へはひと登り、無風快晴だった。頂上からは乗鞍から槍ヶ岳まで、白い峰々もずらり並んだのだから上出来だった。

頂上で昼のひとときを楽しんだあと、藪尾根を急降下して出発点に戻った。その後、つるやでちょいと買い物を楽しんだのは言うまでもない。
八ヶ岳横断歩道~天ノ河原南稜下降(八ヶ岳東部・谷戸)

計画では下諏訪の丸山だったが、手を挙げてくれたのがたわらさんだけだったので、交通費のかさむ遠くの山はやめて、近場の山を歩きましょうとなった。

というのも、予報はまったくの晴れだというので、ならば、八ヶ岳横断歩道から天ノ河原南稜下降がよかろうと思ったのである。ここばかりは晴れていなければ面白くない。日本に冠たる展望コースであるにもかかわらず、我々には身近すぎて不感症になっている。

予報通りの朝となった。夜半に雪が降って新雪の八ヶ岳がなおすばらしい。富士山方面がキリリと晴れてはいるが八ヶ岳は雲の中というのが八ヶ岳南麓の典型的な冬の光景で、もし八ヶ岳が隠れているなら天ノ河原からの下降だけにしようと思っていたのが、八ヶ岳も見えているなら横断歩道も歩かないわけにはいかない。

展望コースだけに風が心配だったが、気温こそ低いもののほとんど吹かなかった。牧場にもうっすらと雪が積もっている。たわらさんはカメラを新調したばかりだというので、これ以上ない撮影日和となった。牧場のズミが満開の頃、また天ノ河原南稜の落葉松が芽吹く頃にまた歩きたいなあと相談した。
小泉山と納会(茅野)

納会の山には地元の旭山と堤山を歩くことにしていたが、好天の予報だし、名古屋からやまんばさんたち3人が遠路おいでとあっては、茅野あたりで落ち合って登れる山にしたほうがいいと考えた。

茅野市には、ちょっと歩いてくるのに都合のいい山がたくさんあって好都合である。とはいえ、もうこの季節、霧ヶ峰くんだりまで行くのではのんびりできない。

そこで選んだのが小泉(こずみ)山であった。市街地に近く、隣の大泉山とともに盛り上がる様は、塩山の塩ノ山に似ている。大泉山には整備された道があるとはいえないが、小泉山は過剰なくらいの整備ぶりで、しかもコースはよりどりみどりである。

そして、小泉山には至るところにやたらと石碑やら石祠があるが、大泉山には多留姫の滝付近の句碑以外にはほとんどそんなものを見かけないのが、隣同士の山だというのに不思議なところである。

私とすがぬまさん、裏のご隠居さんが、茅野駅で名古屋からのやまんばさんたち3人、川崎からのペンタコさんと落ち合い、総勢7人で小泉山へ向かった。これ以上なくのんびり歩いても、頂上へはほどなく着いてしまう。

小泉山の手前の山はなんと富士山の頂上ということになっている。とはいっても、ふつうなら富士山型に土を盛り上げるところを、火口を造って、その中に石祠を置いているのだからなかなかの逆転の発想である。

八ヶ岳や富士山を望む頂上は、松林が展望のジャマをしているのが少々残念で、この頂上は全面的に刈り払ったらその位置だけにすばらしい展望となるだろう。

夜は、いつもの貸切レストランで総勢10人での大納会となった。

トップページへ 今年の山行計画へ