八ヶ岳横断歩道(三味線滝)(小淵沢

久しぶりに木曜日に好天の予報、希望者があればひと月ぶりに山歩きに出かけようかと思っていたら、前日になっても誰も手を挙げる人がいなかったので、では今週もお休みかと。

すると夕方になって裏のご隠居さんから軽く歩きたいと電話があった。なら近場でどこかに出かけましょうかと、調べたら7年ぶりとなる御神楽岩に決めて出発した。

ところが、入山口付近は道路修復工事でごった返していて、車を停める場所もない。これではどうしようもないと、三味線滝あたりを歩いてお茶を濁すことにした。

八ヶ岳横断歩道には、高原道路や林道にエスケープできる道が何本かあって、いずれもほぼ歩く人はいない。それもそのはず、道標が要所になくて、知らぬ人には歩きようがない。それなのにいずれも定期的に草刈りがされているらしく、そのうえ岩ゴロがまったくといっていいほどなく、実に歩きやすい道である。暑い時季、その道をぶらぶら歩くのは絶好の納涼散歩である。

遠まわりして三味線滝に着いたら、もう今日はこれで十分だとご隠居さんが言うので、観音平まで行くつもりだったのをやめて、笹に埋もれた旧道を下った。
永明寺山(南大塩)

ここ数年、ひとりでぶらっと山歩きに出かけることがなくなってしまった。今年からは営業形態が変わって、週の2日以外は家に居なければならなくなったのでなおさらである。

木曜日は、手を挙げる人があれば一緒に出かけるが、それも最近では少なくなって、つまり山と疎遠になるばかりである。かくてはならじ、とも思わないのは、とっくに山との蜜月が終わっているからだろう。

午後に茅野での用ができたので、たまには、ひとりでぶらっと、という山歩きでもしてみるかと出かけたのが、時間が短くて済む永明寺山だった。

頂上が大きな市民公園になっているこの山には、車を使えば歩くことはない。車で登れる山に麓から歩いて登るのがわりと好きなので、いろいろなルートで何度か登ったことがある。そのいずれも、地図に載っているようなルートではなかった。

去年だったか、茅野市を車で走っていて、山に入っていく小道を見つけた。これは永明寺山への登路に違いないと調べてみたらその通りで、それ以外にも、おそろしく多くの道が頂上へと通じているのだった。

入口を発見した小道が何よりだと思ったのは、じつに好適な駐車場があったからだった。マイカー登山で重要なのは何よりも駐車場なのである。

真夏同様の猛暑だという日だった。8月ひと月分の雨が1日で降った、なんて表現を台風のときによく聞いた。こちらは、ひと月分の汗を数時間でかいた。

これまで何度も永明寺山公園に行ったが、これだけ立派な施設があるというのに、人影を見たことがほとんどない。見ても数人だけである。

昨日も、大きな機械で芝刈りをしている作業員以外に人影はなかった。ことに、三角点のある、公園東側の展望台なんて、行く人があるのだろうか。石垣といい、鉄平石を敷き詰めた階段といい、半端ではない金がかかったろうに。

こんなすばらしい公園が東京にあったら、平日でも1000人くらいは群れていることだろう。

公園内にふたつも展望台があって、各々に山の展望図もある。展望台を造ったからには、あたりの木は定期的に伐らなければ宝の持ち腐れである。葉の茂っている時季では、展望がかなり隠れる。芝を刈るよりは木を伐れと言いたい。

麓から通じる道には、いくつもの分岐があって、いずれにも道標がたっているが、行先の地名にまったくなじみがないので、どこにどう通じるのかわからない。麓の住宅街にひとつだけ全体図の看板があって、それを見てようやくわかるといった具合である。

秋から冬、そして新緑のころまで、軽い山歩きには最適だと思う。ここには諏訪市側のルートがないが、あちら側にも歴史的に面白そうな道がある。いずれ行ってみたいと思う。
西側から薙鎌神社に登る(霧ヶ峰)

昨今では珍しく3人が手を挙げてくれた木曜山行だった。

真夏と変わらない暑さが続いている。それでは、涼風を求めてまたまた行先は霧ヶ峰か、でもあまりにそればかりでは芸がないと悩んだ。

霧ヶ峰でも立ち入ったことのない場所があるにはあるが、もう自分も含めてそんな苦労しそうなところに行くメンバーでもない。

そこで、伐採で大展望地になって以来、足しげく通う薙鎌神社へ、いつもは、ほぼ高低差のない東側から行くのを、西側の麓から周回してみることにした。昨今、ピークハントのない山歩きが続いているが、西側からなら、薙鎌神社を頂上としてもおかしくない。

まず、強清水から続く下水道の上にある作業道を、かつて上諏訪からのバス終点だった科の木から池のクルミへと続く道に合流するまで下る。そこから登りに転じ、その昔、大勢のスキーヤーがたどった道をたどる。今、年に何人がこの道を歩くだろうか。

下水道の上に造られた道の入口は、よほど注意していないと見つけられないが、入ってしまえば、緑に覆われた広い道が続いている。科の木からの道は諏訪市の清水橋水源地を過ぎてから先は、車の往来は絶えて久しいような道である。

このルートのいいところは、危険な部分が皆無なことと、池のクルミに登りつくまで、一切展望がないところで、突然目の前に展開する霧ヶ峰の大景が新鮮なことである。もっとも、私なんかは、もうあまりに見慣れた風景だから、不感症ではあるが。でも、霧ヶ峰が初めてだという江戸川のSさんにはどのようにこの風景が映っただろうか。

そして、このルート最大の傾斜を登り、やっと頂上に登りついたという感じのする薙鎌神社からは、雲が多かったものの、南側180度にそこそこの展望が得られた。ここで長く休んでいるうちには、やや雲行きが怪しくなってきたが、車に帰りつくまで降られなかったのは幸いだった。
古城山(中村好至恵展覧会山行)(信濃小倉)

中村好至恵さんの展覧会に便乗して、秋の木曜山行を計画したのが8月の初めで、2カ月くらいはあっという間に過ぎて、すぐにその日がやってきたのである。地元組に加えて、名古屋、東京、横浜の方々と、ところどころで合流し、総勢9人で安曇野入りした。

木曜山行であるからには、たとえわずかでも山歩きをからめなければならないと地図を眺め、初日は安曇野山岳美術館にほど近い古城山を選んだ。

昼には雨だという予報だったのが心配だったが、結局、山歩き中はおろか、終日降られなかったのは幸いだった。ところが、軽い山歩きにと選んだ山が低かっただけに、とてもこの時季とは思えない暑さには参った。

登る途中に、相当な規模だったという安楽寺が建っていた石垣が残っていたり、頂上直下に人工的な地形があったり、想像を巡らしながら登ると楽しい。大汗をかいてたどり着いた頂上は小広くて、かつて岩原城があったという。当然のことながら、下界を睥睨する位置に建てられたのだろうから、木を伐ったなら、相当な展望の山となるだろう。現在は枝越しに垣間見るくらいの展望しかない。

登ったのは、かつての登城路だったのだろう、まずまず整備された道で、下りは違うルートで変化をつけるつもりだったが、雨の心配があったので安全第一と往路を下った。

車に乗れば、ものの10分で安曇野山岳美術館である。駐車場には4.5台の車が停まっていて、なかなかの盛況である。中に入ると、あれあれ、知った顔が何人もいて、やあやあと久闊を叙したのであった。

観覧後には絵本屋こごみに寄り道し、一路小川村へ。本来は豊科のホテルに泊まるつもりが、先般泊まってとてもよかった小川村の星と緑のロマン館を、その日にまた予約したのである。

暗くなる直前に到着した宿では、3階の和室5室が我々の貸切りとなっていた。12畳以上もある部屋にふたりづつなのだから贅沢である。暑かっただけに、ご馳走とともにいただいたビールが実にうまかった。1000m近いところに建っているというのに、部屋に戻った私は、暑さのあまりエアコンを入れてパンツ一丁になる始末だった。こちらはバッタンキューだが、余力を残した皆さんは、夜は天文台でのプラネタリウムSHOWを楽しんだらしい。

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