烏帽子岳〜パノラマ台〜城山(精進)

本栖湖畔から烏帽子岳経由でパノラマ台へ着くと、バス1台分の人々が昼休みの最中だった。帰りは烏帽子岳からは城山へと下ってみることにした。頂上から一瞬ヤブに入るが、すぐに好ましい尾根となった。枝ぶりの面白いブナがたくさんあって楽しい。城山の手前はわりと切り立った岩尾根となる。頂上には人工的に感じられる平坦地があり、ここからは東の麓までいい径があった。富士山展望の穴場であろう。
白水山(上井出)

芝川町営の温泉に車を置き、車道歩き30分、地蔵堂集落から山道に入る。とにかくあたりは杉檜の植林地である。石神峠には車道が乗り越し、石仏がたくさんあった。ギフチョウの繁殖地だという。頂上手前に展望地があって富士川右岸の山々が樹林越しに眺められた。頂上は展望がないと聞いていたので、そこで昼食。頂上はそれと表示がなければわからないような植林地の中、長居は無用と下りだす。途中、一箇所だけ富士山の全容が望まれるところがあった。
大栃山(河口湖西部・石和)

檜峰神社まで車を入れるので、下山が主となる。檜峰神社まで登ればまだ春というには早い。それでもトビス峠への径脇には花を開いたカタクリもあった。大栃山から花鳥の杉までは私好みの長い尾根である。下るにしたがって芽吹きが始まり、少々ヤブっぽくなる。行く手の淡い桃色が濃さを増し、高台の桃畑に飛び出た。花鳥の杉の周りは桜公園になっていて、大勢が花見に訪れており、いかにも平和な春の好日であった。
鍬ノ峰(大町南部)

去年の秋に雨引山に登ったとき印象に残って今年の計画に入れた。林道で奥まで入れるので、標高差は大したことはないが、等高線の詰まった一気の登りで、それだけに勝負ははやい。最初は雲に隠れていた北アルプスが、登るにつれ現れてきて、頂上では圧巻となった。蓮華岳の膨大な山容がことに印象的である。頂上は、ほぼ全方向に眺めが広がる。はじめはもやのかかっていた大町側の景色もすっきりしてきて、遠く浅間山まで望めるようになった。
迦葉坂と日蔭山(市川大門)

独りではなかなか難しい峠越えも、人数をたのんでタクシーを使い、歴史ある迦葉坂を越えることができたのは収穫だった。今では誰ひとりに出会うことのない峠道には、かつての殷賑を偲ばせる石仏が20体以上も残り、全体の雰囲気のよさとともに、県内でも出色の峠道ではないかと思う。日蔭山の北の平で、背負い上げたワインの栓が抜かれ、緑の中で昼の宴がはじまった。東京から参加の三浦さんにちなんで、ここを「日蔭三浦平」と名づけた。
比志の塒(谷戸)

去年に引き続き計画した。比志の塒に登る美しいルートはないかと地図を眺めているうちに思いついたもので、実際に登ってみて、すっかり気に入った。去年は今ひとつミツバツツジの花が少なかったのだが、さて今年はどうだろうか。しかし期待は見事にはずれた。大不作である。まずほとんど花がない。しかし、花はなくとも、いろいろな緑を眺めながら登っていく気分のよさはたまらない。この時季だけの楽しさではあった。
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