43.八風山から物見山、熊倉峰      2006(平成18)年5月15日

軽井沢にお住まいの島田夫妻とご一緒して、八風山‐物見山‐物見岩‐熊倉峰‐内山峠と歩いた。待合せは新幹線軽井沢駅のタクシー乗り場、車は一路南に、みるみるうちに八風郷という別荘地の中を駆けあがって1150bほどの高さになれば、「はい、ここが八風山の登山口です」。山の標高が1315.5b、距離も2.5万図上2aあるかないかの近さであれば、ものの30分もしないうちに、その山頂に登りついてしまった。まさに春風駘蕩としかいいようのない日和で、八風山の小広い上は絶好の休み場所。しばしのおしゃべりが楽しかった。ただし、この日、眺める山々は、みな不透明な春霞の中にぼんやりと溶け込んでいた。
 
この先の尾根もほぼ南にまっすぐ、ほとんど高低なしに続いている。矢川峠、香坂峠を経てのち、一時、妙義荒船林道続きの車道を歩くようになるが、それもわずかなもので、やがて指導標が右へ登る山道を物見山へと指していた。なお、八風山から物見山を経て物見岩までは、以前、神津牧場とあわせての勝手知ったる道だが、物見岩の先、熊倉峰1234bは今もって未踏の山で、今回は、その熊倉峰をさらに南に越して内山峠まで行くのが眼目だ。そして、その峠には本日の午後3時に、山旅講中のご一行が荒船山を往復して戻ってくることになっていて、それを幸い、講中の帰り車に便乗してにロッジに直行、翌日は、どこぞの山に連れて行ってもらおうという虫のよい計画である。
 
熊倉峰の上は林に包まれて眺めのないところだったが、やはり初登頂ともなれば「満足満足の山」だった。まだ、約束の時間までは間があるからと、山頂での大休止。さて、そろそろかと腰を上げて下り始め、峠越えの車道が見てきたとき、あれ、長沢導師先導の講中の皆さんが、折しも峠の向こうからおりてくるところではないか。双方同時に峠におりたち、絶妙のランデブーであった。
 
街へおりてからは、軽井沢へお帰りという島田夫妻とは小海線の中込駅で別れ、こちらはそのままロッジ山旅へ。しかし、翌日は旧観音峠の登り口まで、導師変じてロッジ山旅主人運転の車を煩わせたが、お天気が思わしくなく、歩くことなく早いうちに帰った。(2020.5.20)

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