『遊歩百山』(森林書房)という本があった。紀行文でする山のガイドブックといった趣向の本で、いろいろの人が文章を寄せていた。1990年の暮に創刊され、評判がよかったらしく、その後12号まで続いた。

その創刊号の表紙をめくったところにあるカラーページが横山さんの書いた記事で、今回の「大烏山、東御殿」の中と下の写真がそこに載っていたそのものである。



この記事にいたく刺激を受けた読者がいて、この界隈の山を探り出し、そのあげくにはまだ年端もいかぬ赤子を大烏山の頂上に背負い上げたのである。茫然自失とした顔からもわかるとおり赤子としてはいい迷惑だが、この三角点に触った史上最年少ではあるだろう。