77. 茅ヶ岳、金ヶ岳     
        1996(平成8)年9月30日

深田久弥さんが茅ヶ岳で亡くなったのが1971年3月21日。もう44年も前のことになった。

昨年の夏、深田さんのご子息ほかと飯盛山続きの尾根に登ったことがあったが、その折、南によく見える茅ヶ岳を指差して「あの山はなんという山ですか」とご下問があったのには、周りの皆は大笑い。さすがご子息もバツの悪そうなお顔をなさって、「こんなこと、書かれてしまうなぁ」。よって、ここに書き留めておきましょう。

さて、この3枚は家人と二人、茅ヶ岳から金ヶ岳へと歩いた日の写真。



上 金ヶ岳から茅ヶ岳を振り返る。

中 碑には「百の頂には 百の喜びあり 深田久弥」。没後9年の1980年に茅ヶ岳の登山口に建てられた。今、ここは深田記念公園となっている。近くの駐車場にツアー登山のバスが何台もとまる盛況を何回か見かけたことがあるが、そんな光景を深田さんがご覧になれば、なんとおっしゃるだろうか。

下 この頃は、まだ、ほかの登山者にも出会うことはなかった。茅ヶ岳から金ヶ岳の間にある石門がなかなかいい。

(2015.6)

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