68. 吾妻耶山・2    
        1994(平成6)年4月5日

吾妻耶山・1」の3年後に再び出かけていった。同じ4月にしても、前回が22日と遅かったのに比べて、このときは5日と早く、雪は格段に多かった。一歩一歩柔らかく重くなった雪に足をとられて「草臥れた」の一言。おまけに下山途中で二人同時に足が攣りだし、悲鳴をあげた。雪原の真ん中で揃ってズボンを下ろしバンテリンを塗りこんでいるなんて、他人には見せられない図だ。



上 山頂は見えてきたが、ここからの登りがきつかった。今、このあたりはスキー場になっているようだ。

中 牛歩の足取りでへとへとになって登りついた山頂。前項の写真と見比べて下さい

下 3年前と同じに水上駅からタクシーで小和知まで。もう集落を出た所から雪を踏むようになった。大沼からの道では鳥居が半分近く雪に埋まっていた。前回は、この辺にはまったく雪はなく、フキノトウを採りながら歩いたのに……。

なお、下山は山頂下の雪原から水上へおりる車道を歩いたが、これがまた長かった。いい加減くだってから車道工事のトラックに拾ってもらったのは幸運だったが、それもほんの10分ばかり。水上の街中を足を引きずって歩き、駅の階段もよっこらしょ、だった。

(2015.4)

中、下の写真はクリックすると大きくなります

横山厚夫さんのちょっと昔の山 カラー篇トップに戻る