48. 中央アルプス・3
   1986(昭和61)年9月1~3日

中央アルプスは極楽平から桧尾岳、空木岳とたどっての2泊3日、いつものように寺田政晴君があれこれとエスコートしてくれた。

初日は朝早くたってロープウェイを使い、尾根にあがった極楽平から南下、桧尾岳に登ってから、そこの避難小屋泊。翌日は熊沢山、東川岳、木曽殿乗っ越をへて空木岳に登り、その下のカール状の中にある避難小屋に泊まった。この日の夕方から15号台風の風雨となり、3日目の朝も荒れ模様。このぶんでは今日1日このボロ小屋で停滞かと思っていたら、昼前にはおさまって、これ幸いと池山尾根をくだった。

私は中央アルプスにはこの時を含めて3度しか行ってなく、空木岳以南を知らない。地図を見ながら南駒ヶ岳、仙涯嶺、越百山とある尾根をたどれば、行けるうちに行っておけばよかったと、今になっておおいに悔やんでいる。なお、本欄のモノクロ版「その1」「その2」には、それぞれ中央アルプスを載せているので、ご覧いただければと思う。



上 2日目の後半、木曽殿乗っ越を過ぎると、空木岳へ向かっての厳しい登りが待ち構えていた。 

中 たどる尾根の右側には三ノ沢岳が大きく、その向こうには木曽御嶽が形よく見えていた。

下 桧尾避難小屋の寺田政晴君。東北朝日連峰の縦走など、彼には毎度お世話になった。亡くなって今年で9年、もう、そんなに経つのかと思う。            

(2015.2)

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