22.燕岳から常念岳
  1985(昭和60)年7月15~17日

「たまには北アルプスへいってみようか」の3日間。初日は燕山荘にあがって燕岳往復、2日目は大天井岳を越して常念小屋泊、3日目は起き抜けに常念岳山頂に登ったあと早々と下山した。

3日ともよいお天気に恵まれたし、山中、2、3組の登山者に行き逢うだけの静かな山歩きを楽しむことができた。小屋もすいていた。今、『山の便利帳 2014』(『山と溪谷』誌付録)で見ると燕山荘、常念小屋はいずれも1泊2食付で9500円となっているが、この時は燕山荘が1泊2食付きで5200円、常念小屋が5300円だった。

常念小屋の夕食にトンカツが出てきたのには感激した。なお、同宿の登山者に、そのトンカツを残した1人がいるのを見て「なんと勿体ない」と思ったのは、こちらが戦時中に育った昔人間のせいに違いない。



上 槍ヶ岳を眺めながら、なかなか快適な縦走路だった。

中 燕岳。穂高駅から中房温泉まではタクシーを使い歩きだしたのがお昼すこし前、合戦尾根の登りが少々きつかったが、燕山荘には3時半前についた。翌日は5時に小屋を出て大天井岳が8時、11時に常念小屋について、「もう、今日はやめだ」と泊まってしまった。

下 早朝の常念岳山頂。小屋へ戻り朝食を食べ終えたあと、備え付けの公衆電話でタクシーを一ノ沢出合まで呼んで豊科駅へ。松本からは1時22分の「あずさ」で帰った。 

(2014.7)

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