十和田山、白地山、袴腰山など 
1980(昭和55)年9日29日~10月2日

今年の春の森山の会(2013.6.8、9)は、一戸義孝さん(著書)を遠来の客として迎え、かつお天気にも恵まれて、とても楽しかった。

初日に入笠山、2日目は霧ヶ峰の外周コースを歩き、ことに大笹山、山彦谷北の耳、南の耳と霧ヶ峰の外周の尾根をたどったときは、日本中央部の山すべてが見えるといっても過言ではない素晴らしい眺めだった。

時には呼びとめて遠近の山々を説明しながら、後になり先になりしての一戸さん。その一戸さんとの南アルプスでの出会いは本欄「北岳、塩見岳、三伏峠 1972(昭和47)年8月24~28日」をご覧いただくとして、その後、すでに41年がたつのかと、私は感慨無量だった。

ここに掲げる3枚の写真は、本欄にも何度か登場の「画伯」こと藤井実さん同道の東北は青森県の山々。

まず、十和田湖畔の宇樽部の民宿に2泊して十和田山と白地山に登り、青森の街におりた翌日は津軽半島の袴腰山に登った。

この山は一戸さん、それに今井良平さんに先達をお願いしている。さらには八甲田の赤倉岳などもおまけに加えて、両夜行寝台を使ってのたっぷり楽しんだ山行だった。



上 十和田山は1053.8㍍、十和田湖の東縁にある。山頂からは湖を広く見下ろしていた。

中 白地山は十和田湖の西縁、秋田県との県境にある1034㍍の山。山頂一帯は湿地状
で広々としていた。

下 津軽半島にある袴腰山は707㍍。一戸さん執筆の『青森県の山』(山と溪谷社)には「標高の割には、登りごたえのあるロングコースを持った山だ。展望も素晴らしく、つい長居をしてしまう」とあるが、そのいちいちはすっかり忘れ、この山頂での記念写真が残るだけだ。左から藤井、今井、一戸の諸氏。今井さんについては本欄「雲取山・3 1981(昭和56)年10月28、29日」を参照のこと。「望月達夫さんとバンジュンをかけあわせると今井さんになる」の、そのお寿司屋の今井さんである。今から33年前となると、やはり「皆さん、若いなぁ」の一言。過日の森山の会の折の一戸さんの近影をここに載せておこう。                

(2013.6)

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