
残雪期の奥白根山には2度登っている。1956年5月、57年4月のことで、59年4月にもいったが天候が悪く前白根で追い返された。
毎度、白根沢を登り降りしたが、この沢の上部は相当急で、くだりはグリセードで一気にとばすのが気分爽快だった。
なお、ほかに雪のある季節の奥日光では、1967年1月に錫ヶ岳、68年1月に奥白根山、71年2月には男体山に登っている。これらは、いずれも奥多摩山岳会にいたときの山行だ。
また、家人と二人で81年4月の残雪期に三岳に登ったこともあるが、この日は雪が腐って腰ぐらいまで落ち込んで大くたびれだった。71年3月には戦場ヶ原スキー周遊行。
なお、雪の奥白根山に登ったうちでは、この57年4月のときがお天気にも恵まれて一番楽しかった。
上 奥日光湯元スキー場の上部にテントを張り、そこから白根沢を登りきって天狗平、前白根とすすめば、目の前には奥白根山がぐんと大きく迫力一杯だ。手拭かぶりの人物は大矢さん。
中 皆さん若い若い。前列左端がこの山行のチーフリーダーの大矢直司さん、その右が秋山平三さんだが、お二人とも今は彼岸の人になってしまった。(前列左から大矢直司、秋山平三、鈴木真、後列左から成富格、寺岡和夫、土方利夫の諸氏)
下 白根沢を登る。尻皮をつけ、巾着閉じのサブザック、足首に折り返しのついた鋲靴が、今を去ること56年前の出立ち。
(2013.1)
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