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 くだらない登山
         
山は登ったら下らねばならない。しかし登山よりは下山が大変である。事故のほとんどは下山中だ。筋肉痛の原因も下山時の疲労によると聞いた。膝だって痛くなる。

登るだけで済む、もしくは下山をなるたけ楽に済ます方法はないだろうか。ロープウェイやケーブルがある山なら誰でも登り下りのいずれかにそれを利用しているだろう。バス便のある山もある。しかしそれもなければ自転車である。

マイカーなら折り畳み自転車を一台積むくらいわけはない。山上にまで車道が達するようになった今では、下りに自転車が利用できる山は多い。車道の通じた山に歩いて登る人は少ないから登山道は静かだ。その一例として美ヶ原がある。美ヶ原に登るコースとして白眉なのは焼山沢だが、登ったら同じ道を下るしかなかったのが、自転車を置いておくことで解決する。

自転車で下山する場合、一切ペダルを漕がない、すなわち重力のみで車に戻れることをもって最上とする。自転車で坂道を登るなんて野暮はサイクリストにまかせておけばよい。

そんなコースを集めてガイドブックをつくたらどうだろうと、書名を『くだらない登山』と決めたが、決まったのはそれだけである。

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