去年の、すがぬまみつこさんゆかりの奥三河の山旅に続き、今年も山仲間のエピソードがある山旅をしたいなと考え、木曜山行最多参加の富田雄一郎さんにゆかりの山旅を思いつきました。

私が名古屋へ中央道で帰省する途中、岐阜県にさしかかったところでいつも注目し、登ってみたいと思っていた笠置山が、富田さんのエピソードともうまく絡んで一石二鳥じゃないかと考えたのです。というのも、この山の南麓、恵那市が富田さんの母方のふるさとで、戦中戦後の疎開先だったことを前々から聴いていたからでした。そうと決まればエピソードを書いてもらわないことには画竜点睛を欠きますよ、と富田さんには手記を描いてもらい、山旅に参加した皆さんには配りました。

その文章と、皆さんに提供してもらった写真を、恵那笠置山の山旅の想い出として私が編集したのがこのフォトブックです。       (2023.6 長沢洋)