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         風巻 2012.1.12



芦川右岸の稜線は甲府盆地側の北面を登ることがほとんどなのにもかかわらず、空の広い盆地に面しているだけに、明るい雰囲気の山が多い。私は明るい山が好きだから、木曜山行でも何度も歩いてきた。山は北面のほうが概して樹林もいいから、その点でも好ましい。

この稜線を初めて歩いたのは四半世紀も前の12月のことで、鳥坂峠から西へ滝戸山まで縦走した。黒坂峠までは冬枯れの樹林の良さに感動し、黒坂峠からは、当時はまだ防火帯がはっきりしていて、白峰三山の展望をほしいままに歩いた。むろん甲府盆地北半分に接する山々の眺めもすばらしい。それですっかりこの稜線が気に入ったのだった。

写真のとおり、今でも八ヶ岳や白峰三山がすっきり眺められるポイントがあるが、その展望があらたな車道によって得られるところが玉にキズ。鶯宿峠名物のリョウメンヒノキ「ナンジャモンジャの木」も、真横に車道が通じてしまっては、なんとなく有難みも薄れてしまった。

御坂主稜最高峰黒岳から分かれて長く延びる稜線は、滝戸山までは誰でも歩けるが、滝戸山から西はいまだ篤志家向きである。

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