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           茂来山 2010.6.3



いったいに私は樹林の良さをもって山の良さとするところがあるので、むろん頂上からの展望がいいに越したことはないが、展望がなくとも美しい林の山頂ならなんら不満はないのである。

茂来山はトチの大木のある霧久保沢沿いの樹林の雰囲気がいいし、山頂の展望もいいのだから鬼に金棒というわけだが、それだけに登山者が多く、山頂一帯はいささか俗な感じもする。

俗な感じがするのは、何やらの記念碑やら個人が勝手に設置した山名標の類があって頂上がすっきりとしていないからである。そこに山名が書いていないと頂上だということが納得できないのか、それとも記念写真を撮るのに困るとでもいうのだろうか。茂来山ほどの山なら諦めるしかないが、人跡まれな藪山にこういった類のものがあるときには掃除することにしている。

設置した者は好意からやっていることだが、こういった好意を表すために「有難迷惑」という有難い言葉がある。皇太子が自由に発言することができるなら、こんな登山記念の石碑などはやはり有難迷惑と言うだろう。

(2016.1) 木曜山行報告へ

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