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          大マテイ山 2009.10.29



新緑の時季に計画した奈良倉山は雨で流れた。そこで今度は錦秋の時季に計画したわけだが、前日に地形図を眺めていると、登山口の松姫峠から見て、奈良倉山と反対側にある大マテイ山が目に入り、ちょっと「待テイ」という気になった。傾斜のゆるい広い尾根が頂上まで通じていて見るからに気分良く歩けそうだ。

下山後に小菅の湯に浸かろうという「ラクチン温泉登山」と銘うった計画だったが、奈良倉山ではいくらなんでも歩く距離が少なすぎる。しかも山腹には林道が通じていて、ちょっと興ざめなところもある。まあ、現地に行ってから決めることにして出発した。

この木曜山行は、横山夫妻に加えて、おとみ山の親衛隊が4人初参加することになった。おとみ山のSNS仲間である。その方々と猿橋駅で落ち合い、満席になった山旅号は一路松姫峠へと駆け上がった。

松姫峠の駐車場にはマイクロバスが1台止まっていた。待機していた運転手氏に聞くと、乗客は奈良倉山へ向かったという。それを聞いて迷わず行く先は大マテイ山に決定した。

私好みの広い尾根には複数の平行したルートがあって、単純な往復でなかったのは良かった。大マテイ山の広い頂上を独占しての長い昼休み、Shinobuさんが横山さんの『東京から見える山を歩く』(山と溪谷社)をザックに入れてきていて山上のサイン会になったのだが、なんと私が半分担当したガイドブック『奥多摩・奥秩父』までザックに入っていたのには驚いた。これはけっこう重い本なのである。これにも署名をと言われて恐縮しながら書いたわけだが、字が下手なので本当に困ってしまう。

牛ノ寝通りに足を踏み入れたのはこのときが初めてだった。その魅力に触れ、大菩薩横断を実現させなければと思ったのだが、いまだに実現しないままである。この秋には計画してみようか。

(2015.5) 木曜山行の報告へ

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