右の小さい画像にマウスを置くとメインの画像と入れ替わります   

          中山  2008.12.25



中山に初めて登ったのはこちらに引越してくる前のことで、もう20年前になる。中山峠からの往復だったが、峠への林道沿いには今のように家はなかった、未舗装だったかもしれない。

すでに頂上に例の展望台があって、忽然と現れた、実に場違いな立派な建築物に驚かされたものだったが、まだ完成してそれほどたってはいなかったのだと思う。きちんと展望台の役目を果たしていて、てっぺんに登れば四囲の山々が眺められた。今では展望台とは名ばかりで、松の背丈のほうが高くなって眺めを隠している。

山の上にこれだけのものを造るとは、サントリーがあるせいか、当時の白州町はかなり予算が潤沢にあったとみえる。

一昨年の暮れ以来、何度も中山には登って、気になる尾根はだいたい登った。こういった歴史のある山は踏跡がたくさんあるので面白い。高さも、ちょっと登ってくるにはちょうどよい。この日も午後から納会を予定していたので、午前中に終れる山にしたのだった。

中山峠から万休院まで縦走したが、寺の庭にあったはずの天然記念物「舞鶴の松」がすっかり姿を消していた。調べてみると、この年の3月、松枯れ病のために伐られてしまったらしい。この2年前に訪れたときには旺盛だったのだからあっという間の枯死だった。最後の写真のロールオーバーにはその日私が撮った写真を加えておいた。

(2015.3) 木曜山行の報告へ

戻る