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          吉田山 2008.11.18



大鹿村の佐藤明穂さんとは増富で毎年開催されている木暮祭を通じて知り合い、ご家族で私のロッジに何度も泊まってもらっていた。だから佐藤さんが村で延齢草という屋号の宿を営んでいるとは聞いていたのだが、そこを初めて訪れたのはこの年の9月、やはり木暮祭に関わっている人たちのドライバー役としてであった。

話には聞いていても、どういう形態の宿かは実際に行ってみるまではよくわからなかったのが、これで納得できた。そこでさっそく木曜山行で延齢草一泊山行を企てたのが、この日の吉田山と翌日の鬼面山だった。

ところが佐藤家に不幸が出て、急きょ宿を変えることになった。それが最後の写真にある小渋温泉赤石荘で、ここはここで泉質のいい温泉で快適に泊まれた。(余談ながら、その当時使っていたパソコンでは「あかいしそう」と打ち込んだら「赤い思想」になってしまったが、現用のパソコンではならない。今では赤い思想と言われても何の事だかわからない人もいるだろうから、これも時代の流れか。)

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吉田山は、この前年烏帽子岳に登ったときに頂上で出あった地元の登山者に、このあたりにお勧めの山はないかと問うたとき名前が出た。それを覚えていて初日の山として選んだのだった。参考にしたのは長野県のマイナーな山に登るとき毎度世話になる伊部高夫さんという人の書いたガイドブックである。この本は今は新本では手に入らないようだ。

吉田山の印象はもう薄い。トップの写真にあるような枝ぶりのいいブナが稜線上に多かったのを覚えているくらいだろうか。まあ、お泊り山行だと半分は観光気分である。さっさと下山した後は、有名な市田柿が旧道沿いの軒下に干されているのを見学したり、大鹿村に着いてからは、宿のある上蔵(わぞ)集落の古刹福徳寺で遊んだりした。しかしその写真を見るとなんとまあバチあたりなことで、このせいで翌日の鬼面山では雪に降られたのかと、たわらさんの写真を見てやっと気づいた。

(2015.3) 木曜山行の報告へ

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