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          チョキ 2008.10.30



原全教の『奥秩父続篇』では、「チョキ」は増富の裏山、1713.9mの三角点(点名大岩)のある山になっている。名前がじゃんけんのチョキの形に由来するなら、見る場所によってはそう見えるのではないかと地形図から想像されるが定かではない。

ここで言う「チョキ」は1883.5m三角点(点名木賊)の山で、前記の本では「イザル山」や「キッチョ」となっている。名前が面妖なら、名前が入れ替わっているのも同じく面妖だが、すでにこの山が「チョキ」として流通しているならそれに従う以外にない。

そのチョキだけではあまりに簡単に終わりそうなので、行きがけの駄賃に木賊峠の東側の山(木賊峠山と仮名している)に登った。そこから撮った瑞牆山がトップの写真で、右段一番上の写真はそれを眺めている我々である。

チョキへは林道から離れると稜線ともいえない急な山腹をひたすら登るだけである。途中の茅戸の原からは振り返ると富士山が眺められた。

頂上はごく狭い。この日は総勢6人だったが、そのくらいが三角点のまわりに座れば、もう満席である。

今となっては何でそうなったのかは忘れたが、普段、山では酒など飲まないのに、この日は各自酒をザックにたっぷりと入れていた。そこでこの狭い山頂で宴会となったのである。チョキの有史以来初めての酒宴であったろう。

その結果、皆ほろ酔いになって記念写真を撮ったのが、女子高生もかくやという全員Vサインの集合写真になった。

(2015.3) 木曜山行の報告へ

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