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          篠井山 2007.11.15



2005年5月の木曜山行で泊まってすっかり気に入った奥山温泉であった。その後はご無沙汰していたが、この年の初夏、十枚山の帰りに立ち寄って入浴した。それでまた泊まりで行きたいねとの話になって、再び奥山温泉山行の計画をたてたのである。前回は初日に篠井山、2日目に青笹に登ったのだったが、また同じ行程でも面白くない。そこで初日は篠井山で同じとし、2日目には高ドッキョウに登ることにした。

富沢道の駅で、横浜からの中村好至恵さんとY永さんと合流、Y永さんは事故で腕を骨折したので仕事が休めたから参加できたというのだからすごい。船乗りの彼は手料理は文字通りお手のものというわけで、自炊の奥山温泉では石膏で固めた腕をふるってもらった。

前回の篠井山は小雨でまるで展望が得られなかったが、それを挽回する好天、紅葉もまずまず、富士山の展望は言うことなしだった。しかし前回の参加者は誰もいなかったのだから残念な話。

前回と同じく泊り客は我々だけだった。日帰り客が姿を消したあとは広大な風呂を朝まで独占した。ここが初めての人は、奥山と聞いてひなびた温泉場を想像していたらしいが、さにあらず。近代的な建物である。それが全館貸切なのだからこたえられない。ことに温泉好きにはたまらないことだろう。ワイのワイのと楽しく夜は更けていった。

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