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           霧訪山 2007.5.2



とにかく霧訪山には登ったが山の記憶など皆無で、ここではその当時山旅掲示板に私が書いた文章で記憶をよびさますしかない。


2月の陣馬形山の帰りに立ち寄った箕輪町の長田温泉、食堂の壁にあった「マンプク定食」1500円也の貼り紙を美食家たわらさんは見逃さなかった。

「200グラムのトンカツに12センチのエビフライが3本」とある。200グラムのトンカツとはいったいどんなだろう。肉が200グラムなのか、それとも衣をつけて出来上がったものが200グラムなのか。12センチのエビフライの中身は本当に12センチなのか、それとも衣の部分を含めてだろうか。心は千々に乱れる。

その時いっしょだった坂本さんが、そのあとさっそく奥さんを連れて長田温泉に行き、マンプク定食を食べた。「とてもじゃないが、食べきれるもんじゃない」。

それを聞いたTさんはもうたまらない。有志を募って長田温泉に討ち入りすることになった。しかし、温泉と飯だけでは男がすたるどころか女まですたる。ここは山のひとつも登ったあとに勇躍討ち入ろうではないかと考えた。

温泉の近所で午前中に登ってこられそうな山ということで選ばれたのが霧訪山。勝手知ったる者がいた方が何かと好都合だというので私が運転手に指名された。

小雨の中、早暁6時半に健啖家7人は雨風何するものぞと出発した。予報は晴れると言っていたが、現地に着いてもぱっとしない。だがこの際そんなことはどうでもいい。さっさと登ってさっさと下り、温泉に着いたのはまだ11時過ぎ、風呂に入って「マンプク定食」を男性4人中3人が頼んだ。

「ウワーッ」。大皿に巨大なエビフライが3本乗っている。ご飯も乗っている。あれっ、トンカツはいずこに。なんとエビフライの下にこれも巨大なトンカツが隠れていたのである。

私はただのトンカツ定食を頼んでいたのだが、各方面からエビフライが2本おすそ分けでやってきて、結局、ほとんど「マンプク定食」を食べたことになってしまった。

風呂の体重計にのって「やせた」と喜んでいたたわらさんは、昼食後確実に500グラムくらいは肥ったに違いない。

以上、霧訪山マンプク定食山行の顛末。

(2015.2) 

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