雨乞岳(長坂上条、甲斐駒ヶ岳、小淵沢)

平久保池からの遊歩道から雨乞岳への登山道が整備されたと聞き、木曜山行の計画に取り入れた。車で標高を稼げるといっても、まだ900mを残している。しかも移動距離も長い。ところが、それをあまり感じさせないような歩きやすい径が頂上へと続いていたのは意外であった。径は実にうまくつけられていて、これはきっと昔からあった仕事径に手を入れたものだろうと思われた。
雨引山(大町南部)

昼頃からは雨の予報だったが、ともかく現地までは出かけることにした。大した登りのある山ではないから、何とか雨の降り出す前には登頂できるだろう。展望も楽しめるにちがいない。はたしてそうなった。だが登頂とほぼ同時に雨が降り出した。しかし幸い霧は出ず、すぐ前の餓鬼岳や、爺ヶ岳から鹿島槍への連なりもはっきりと望むことができた。遠く根子岳や四阿山も見える。これらの山に雪があるときならなおすばらしいことだろう。
チョキ(瑞牆山)

原全教の『奥秩父続篇』には、現在「チョキ」と呼ばれている山は「イザル山」や「キッチョ」で、「チョキ」は増富の裏山、1713mの山になっている。頂上はごく狭い。今日は総勢6人だったが、そのくらいが三角点のまわりに座れば、もう満席である。短いが急な登りをこなしてたどり着いた頂上で、秋の好日をお祝いした。金峰山、瑞牆山、八ヶ岳、そして、遠く四阿山まで、絶景を楽しみながらワイワイと飲んで食って1時間半をすごした。
石保戸山周遊(柳沢峠、雁坂峠)

多摩川源流の東京都水源林は、森がことのほか美しい。おなじみの、打ち棄てられたトラックが目印の白沢峠から一段北の高みにあがると、奥秩父主稜の山々がずらりと並んだ。実に穏やかな晩秋の光景である。斉木林道に深く積もった落ち葉をラッセルして進む。ただ登るだけなら高橋から1時間あまりで済む石保戸山を、大きく周囲の4分の3くらいを回って、4時間かけて登ることになった。これぞ石保戸山周遊である。
吉田山(飯田、安平路山)

天気は今ひとつだったが、悪沢や赤石などを、いつもとは逆の方向から眺めることができた。傾斜のゆるい長い尾根上に登山道はあって、山登りというよりは山歩きという雰囲気が濃い。大鹿村の泊り場所は小渋温泉赤石荘、泉質はすばらしく、露天風呂の外には小渋川の深い渓谷を隔てて青田山の切り立った山肌が迫っている。風呂から上がれば、はやくもビールがポンポンと抜かれ、夕食の時間には、はや半分出来上がっていた。そして毎度のようにワイワイと夜は更けた。
鬼面山(上久堅、大沢岳、下市田)

地藏峠から登り出してわずかで、どんよりした雲から風花が舞いだした。見る間に地面は白くなっていった。急峻な細尾根が終わると、ぐっと広い尾根となり、ブナの大木も多い。頂上手前にさしかかったとき、突然青空がのぞき、日も射しはじめた。一等三角点のある頂上では、ひろく伊那谷の眺めを楽しむことができた。しかし、それもたった15分、再び空はすっかり雲におおわれてしまった。雪が再び降りだし、地藏峠に帰り着くころには車道さえ白くなり始めていた。
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