山之神社から桜峠へ(市川大門)

大峠直下の山之神社までの参道は、千本桜で知られている。花期は10日ほど後だが、麓に近いところでは満開に近い木もあって、ぼんやりと浮かぶ白峰と桜を楽しむことができた。径がいいのも山之神社まで、あとは藪尾根となる。古くは人の行き来が頻繁にあったのだろう。尾根とところどころに石像や石祠がある。桜峠の西の突起にも富士講の石碑がいくつか建っていた。桜峠からは林道をぐんぐん下り、そのままみたまの湯にドボンとつかった。
達沢山〜大久保山(石和)

桃の盛りの土曜日とあって、達沢山でも10人近くの登山者がいたが、頂上からは里に下りつくまで誰にも出会わなかった。去年下った旭山への尾根は登山道といってもよかったが、大積寺山まではかなりの藪尾根である。白峰方面にはスカッとした展望はなかったが、再び真白になった大菩薩や、かつて辿った京戸川右岸稜線の山山を指摘しながら下った。大久保山の直下にある大文字焼きの斜面の上で桃源郷を俯瞰し、長い尾根下りの掉尾を飾った
比志の塒(谷戸)

和田の貯水池から沢をさかのぼり、途中から尾根に取り付く。登りつくのは笠無南東のピークである。岩尾根をたどってひとつ南のピークへ移る。そこから派生する尾根を下る予定なので、比志の塒までは往復となる。ミツバツツジは残念ながら今年は花づきが良くなかった。それでも少ないといっても他の山から比べれば断然多い。新緑の中に映える紫を眺めながら、実に気分よく歩くことができた。ところどころで山桜も満開だった。

黒平〜升形山(茅ヶ岳)

マウントピア黒平から、ここの管理人の藤原氏が拓いた径を登った。新緑の盛りで、沢沿いの径はニリンソウとハシリドコロに覆われていた。黒富士峠と名づけられた標高1600mに近い稜線ではまだ芽吹きが始まったばかりだった。黒富士と升形山の名前の由来がわかるのがこのあたりからの山容で、おのおの端正な富士山型、そして升型をしている。本物の富士山の横に並ぶがゆえに黒富士というわけである。

青木三山(信濃西条、別所温泉)

まず子檀嶺岳に登った。いかつい風貌だが、当郷からのコースは実に歩きやすく造られている。順調に登って、昼前には頂上に着いた。浅間山方面は雲の中だが、鹿島槍ヶ岳をはじめ、北アルプスの峰峰がずらりと並んだ。時間は充分にあるので、十観山にも登ることにした。車でかなり上まで登れるので、時間はかからなかった。頂上では周りの雲も多くなって、かなり寒くなったので、はや思いは温泉に向いていた。(右へ続く)
田沢温泉ますや旅館は明治の建物がそのままに残っている、昔ながらの日本旅館である。宿泊者は我々以外に4人だけ。貸切みたいなものである。入浴し、飲み、食い、また飲み、そして入浴、そしてまた飲み、と、これは誰しもが想像するとおりの悪行の限りを尽くしたのち就寝し、朝風呂に浸かって、真人間に戻った。2日目の夫神岳では遠望は駄目だったが、日ざしはあって新緑が実に快い。頂上から前日登った2山を眺め、最高の気分である。昼過ぎには下って、麓の蕎麦屋で打ち上げた。
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