源次郎岳(大菩薩峠)

山梨百名山に選ばれてから日川尾根から入山する人が増えたが、鬢櫛川を遡ろうという酔狂な者は少ない。その証拠に、沢の上部ではすっかり踏跡も途絶えてしまう。林道歩きが少々長いが、沢身に降りるとなかなかすてきなナメが連続する。稜線へ出てから頂上まではすこぶる急登である。帰りは西に長く延びる尾根(キリガ尾根)をたどって周遊したが、なかなかこれもすてきな尾根だった。晩秋の良く似合う山だと思う。
鬼ヶ岳(河口湖西部)

雪頭ヶ岳を経て鬼ヶ岳に登れば、西湖畔の駐車場を起点にきれいに周遊できるのだから車登山には最適で、頂上付近のブナやミズナラの樹林の良さ、富士はもちろんのこと、甲府盆地を巡る山々の大観、鍵掛峠の径の素晴らしさなど、山歩きの楽しみがちりばめられているようだ。好天の一日、このコースを歩いて何の感興もおぼえないようであれば、神に見放された人物というべきであろう。これらの楽しみをすべて楽しんだ一日だった。その上笠雲も出て、一日中その変化を楽しむこともできた。
身延山〜赤沢宿(身延山)

ロープウェイ利用なのだから、このくらいはと思って山門から例の石段を登ったのが、結局ほとんど唯一の登りとなった。とにかくあとは赤沢まで下りっぱなしである。下界は霧だったが、それでも身延山頂では雲の上に出て、富士やアルプスこそ隠れていたものの、周辺の山々を眺めることができた。追分感井坊からの道は、ほぼ舗装された車道であった。もっとも一台の車とも行きあわなかった。ところどころにかつての参道を偲ばせる杉並木が残っていた。
岩崎山〜雲母山(笹子)

大口沢沿いにある岩崎ラジューム鉱泉跡から地形図の破線をたどって稜線に出る。尾根道はなかなか雰囲気がいいが、肝心の岩崎山は、西側の檜が伸びて、まるで愛想がない。早々に出発して、雲母山へ向かう。稜線から南アルプスの長大な山脈を望むことができた。雲母山からは、大口沢へ向かって恐ろしく急な尾根下りとなった。紆余曲折を経てやっと沢身に降り立つ。一同、ズボンは少々汚したものの、怪我もなく下ったのは幸いであった。

高畑山(谷戸)

クリスタルラインが東側から樫山峠を越えると、八ヶ岳の領域に入ったなという感じがする。その八ヶ岳の手前にこしゃくにも立ちはだかる山が高畑山である。点名は「泉海道」という。木曜山行最後の山は、午前中で歩いてこられる山ということでこの山を選んだ。南麓の日吉神社から登り、北甲斐亭の方向への尾根をたどって周回した。ゆっくりのんびりと2時間あまりの行程だった。午後はロッジに戻っての納会、にぎやかに今年の山行を締めくくった。

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