大河原峠〜北横岳(蓼科山)

大河原峠から霧の双子山を越えて双子池に着くころには晴れ間が広がった。幸先がいいかと思ったが、岩塊を乗り越え乗り越え、たどり着いた大岳の分岐あたりから風雨が強まり、久しぶりに雨具の世話になる。北横岳もまるで展望なし。風も強いのでさっさと亀甲池に下った。大岳への登りにくらべると歩きやすい径でたすかる。亀甲池で、いったん止んだ雨がまた降りだした。最後、大河原峠へとだらだらと長い登りを登り切って山歩きが終わる。
霧ヶ峰(霧ヶ峰)

昨年は数十年に一度というニッコウキスゲの開花だった。今年もやはり気になって再訪問となった。去年、黄色に埋め尽くされた殿上山の斜面にはほとんどキスゲはない。そのかわり、白い花々が盛んに咲いていた。外輪山に出るとそれでもなかなか見事なキスゲの群生だった。ビーナスラインが渋滞しているときでも、こちらのコースはいたって静かなものである。この日もほとんど他の登山者に会うことはなかった。これからもまた歩きたい。
御嶽(御嶽山、御岳高原)

木曜山行始まって以来、初めての3000M峰である。車で2時間半あまりで田の原の登山口に到着できるとはいえ、その奥深く山に分け入っていく雰囲気はさすがに霊山である。道路わきに林立するおびただしい霊人碑、かつて御嶽に歩いて向かった人々の、山を数限りなく越えてやっとこのご神体の山を目にしたときの感激はいかばかりだったかと想像される。珍しく白装束の信者にひとりも出会わなかった。かつての記録はここにも書いた。
立場山(八ヶ岳西部)

阿弥陀岳南稜を登るとき通過する山で、この山だけを目標にすることはないが、山頂の東にある青ナギまで行ってみるなら、一日を遊ぶ価値があろうというもの。阿弥陀岳広河原沢奥壁の威容、普段見慣れぬ裏側からの権現岳付近の山々の姿、そして八ヶ岳で最も大きくて美しいといわれるナギ。いずれも第一級の景観である。それだけに天候が心配だったが、ちょうど青ナギに着くころには霧も晴れて、一同しばし奇観に見とれた。
富士山お中道(富士山)

今では富士登山というと5合目からが当たり前なので、その広大な裾野を埋める森はともすれば忘れられている。大沢へ向かうお中道は、そのほとんどが亜高山の森歩きである。ときおり横切る沢がなければ、まるで富士山にいるとは思えないのは、自分にもまた、富士のイメージが森にはないからだろう。久しぶりの好天の朝、雲海に浮かぶ山々の広大な眺めを楽しむことができた。大沢ではいつもの落石の音もなく静まり返っていた。
御殿岩(雁坂峠)

多摩水源林は山梨県でも屈指の美しい森で、年に一度は訪れるようにしている。人けの多い笠取山付近に比べ、山域の最高峰唐松尾山あたりは、山が地味な感じがするせいか比較的静かで、御殿岩ともなればさらに静かである。この日も終始誰にも出会わなかった。しかしその人けのなさが不思議なほど展望のいい山で、まず奥秩父随一だろうと思う。好天に恵まれ、山頂での至福のひとときを過ごした。牛王院平のたおやかな雰囲気もすばらしい。
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