御坂路さくら公園からの黒駒山(日尻山) 2014.4


御坂町の国道137号を御坂峠に向けて登っていくと、黒駒あたりで行く手に丸くて大きい山がある。山好きな人なら気になることだろう。その向こうにちょろっと釈迦ヶ岳が頭を見せたりもする。

地形図に名前はないし、何という名前の山だろうかと私もずっと気にはしていて、どこで見たのかは忘れてしまったが、黒駒山という名前を見た。これはなるほどそのとおりだから納得していたら、さらに日尻山ともどこかに書かれていたのも読んだ(今調べてみたら、この山の北西尾根にある1173mの四等三角点の点名が日尻である)。その出典のいずれも忘れてしまって情けない限りだが、私がこの山に登ったのは、それらの名前を知ったあとのことで、20年前になる。横山さんの10年後である。

藤野木から林道蕪入沢上芦川線に少し入ったところへ車を置き、沢を詰めて山の南側の稜線に這いあがり、帰りはその沢の左岸、すなわち日尻山北東尾根を下った。久しぶりにその日の写真を見返すと、3月のことで終始雪景色である。すっかりそんなことは忘れていた。というわけなので、横山さんが下った尾根はまだ未踏である。

去年の秋、黒岳に登ったあと、日向坂峠(ドンベイ峠という呼称は最近では廃れてきているようだ)から前記の林道を下ってみたが、20年前には未舗装の悪路だったものが全舗装されて立派な山岳ハイウエイになっていることに驚いた。展望も良い。これに乗り入れるなら日尻山など散歩にもならないが、行程を工夫して久しぶりにまた訪れてみたい。