34.殿平
    1984(昭和59)年5月3日

中央線初狩駅下車の殿平は高さ812㍍。私はこの時1回しか登ったことがないが、当時は「知る人ぞ知る」の山で、「殿平に登ってきた」といえば、「それ、どこにある山?」と聞き返されるのがおちだった。5月3日の、これぞ連休という日だったが、誰一人に会うこともなく静かな山歩きになった。



上 登る途中、木の間からのぞく富士山は、まだ残雪たっぷりだった。

中 この少し前、4月の25日から5日間、私たちは東北の吾妻連峰に行っていた。この年はとりわけ雪が多く、山はべったり雪に覆われ、福島の街の桜もやっと開き始めたくらいだった。それだけに山頂手前の雑木林のわずかな芽吹きにも、いっそう心和む思いだった。

下 山頂は雑木林の中の小平地。従兄弟のSさんの同行だった。

(2014.9)

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