福島の県立医大病院に入院中の遠藤守雄さんの見舞いに行った2日目の「ついで登山」。鹿狼(かろう)、すなわちシカとオオカミという字面に惹かれて登ってみれば、430㍍という高さも呆っ気なく、頂上はデパート屋上の遊園地みたいだった。
上 福島市内のビジネスホテルに泊った翌日、相馬までは2時間ほどのバス、登山口の鹿狼ノ湯までタクシーに乗った。背後には海も見えて気分はよかったが、「あれ、もう頂上だよ」。下山後も相馬の街からタクシーを呼ぶほかはなく、メートル当たりの単価にすれば、すこぶる高くつく山になった。
中 頂上から眺める阿武隈、浜通りの山々。低く特徴のない山々がごちゃごちゃと重なりあって、どれがどの山だか1つも判らなかった。
下 頂上に神社が祀られているのはよいとしても、それが出来たてほやほやの金ピカとあっては、有難味もイマイチどころかイマサン、イマヨン以下だった。
(2014.7)
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