こんな写真を見ていると、寺田政晴君と足しげく通った中央線沿線の山がいろいろ思いだされてくる。彼が亡くなって早や8年が経つが、今も存命ならば彼も60代半ばの、さぞ口煩く、かつ扱いにくいジイサンになっているだろう、でも、そんな寺田のジイサンと、また、山を一緒に歩いてみたいなと思うことせつなるものがある。
これは丁度20年前、46歳の折の寺田君と登った中央線は塩山駅からの滑沢山1292㍍。北側の坂脇峠までタクシーを使ったが、峠近くになると凍った雪道になった。怖くなって運転手氏に「もうこの辺でいい」というと、「なに、私は北海道の出で雪にはなれていますから」。そんなこともよく覚えている。
上 登り道からの南アルプス。
中 振り返ると、奥秩父主脈の木賊山や破風山、雁坂嶺も見えていた。
下 彼の後姿も、わがフィルムにはずいぶん残っている。
(2014.5)
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