三峰山、雲取山 |
1973(昭和48)年8月17、18日 |
雲取山に最初に登ったのが1951年の夏、それから60回ぐらいは登っていると思う。そのうち三峰からの道を登ったのは2度か3度、下ったのも2度あるかないかである。
中央沿線のわが家からは秩父まわりの交通が不便で、何回もの乗り換えに時間がかかってわずらわしい。しかし、たまには三峰からいってみるかとなった、この雲取山登山、どうせ時間がかかるならばと朝遅くの9時過ぎに家をでて、雲取山荘についたのが夕方7時。
普通、こんなに時間についたのでは小屋番にどやされるのがおちだが、「新井信太郎さんなら、どうにかしてくれるよ」がいつものことだった。
上 雲取山頂から石尾根を見下ろす。かつて雲取奥多摩小屋の辺りからブナ坂にかけての尾根の南側にはヤナギランの群落があり、ギボウシ、シモツケソウなどの花も多かったが、今は鹿がみな食べつくしてしまった。画面下の前景にヤナギランが写っている。
中 雲取山荘の前身、武州雲取小屋は1928(昭和3)年の建設。建増しを重ねて一時は定員300人というほどになった。しかし、春秋の連休時にはその倍ほども押しかけ、床が抜けるのではないかと新井さんは心配していたが、現在は巨大なログハウスふうに建て変っている。
下 1939(昭和14)年に開通した三峰ロープウェイも、2007年11月に廃業した。
(2013.1)
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