三国峠越え
   1959(昭和34)年4月29日

54年前、笹尾根上の三国峠を五日市側から上野原側へ越したときの写真。奥多摩山岳会の例会山行で、北秋川の柏木野から三国峠を越え、石楯尾神社へおりたあとはバスで上野原へでた。



上 三国山、三国峠から南にくだる尾根。桜並木もまだ育たずに、明るい道が続いている。今はこれらの桜の木は大きく育ったが、同時に、それを囲んで周りの木も伸びて薄暗い感じの道になってしまった。歩いていて少しも面白くない。

中 バスをおりた柏木野では、まず、南秋川を渡らなくてはならない。あいにく橋の架け替え工事中でレールが渡してあるだけだった。渡っているのは秋山平三君で、「ほれ、気をつけて」とこちらを向いているのが、この日のリーダー鈴木武敏さん。こんなところでも落ちればタダではすまないだろう。

下 1956年、日本隊がヒマラヤの8000b峰マナスルの初登頂に成功したのをきっかけ登山ブームが始まった。ここ武蔵五日市駅前も、毎休日の朝ともなればバスを待つ登山者で黒山のような人、人、人。わが奥多摩山岳会では横目の秋山君(多分向こうにカワイコチャンでもいるのだろう。秋山君はカワイコチャンが大好きだった)を中心に、その右には鈴木さん、左端には程なくして「タケサンのオクサン」と呼ばれるようになる女性が写っている。

(2013.4)                       

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